理科系のトレーナー

趣味(主にポケモン)のことや技術系のことをゆるくまったり綴るブログ

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Splatoon2クッション イカ (ネオンイエロー)
価格:2700円(税込、送料無料) (2017/8/15時点)

【ポケモンSV】S6 最終654位 - 初手脳死パオジアン 〜3種の行動保証を添えて〜【シングル】

○はじめに

イマジン(@imaginebit)と申します。

今回、ずっと目標だった最終3桁を達成したできたので、記念として構築記事を書きました。

拙い文章ではありますが、もしよければ最後まで見ていってください。

 

○結果

最終 654位(レート1921.009)

132 81 51敗(勝率:61.4%

 

○構築経緯

対戦をする中でテラスタルによる相性変更で勝ち負けをひっくり返されることが多かったので、「なるべくテラスタルの読み合いをせずに勝ちたい」と考えたことが構築のスタート。

ラスタルの読み合いを拒否するにはどうすれば良いかを考えたところ

  • 高速・広範囲で攻撃できるポケモンで圧力をかけて、先に相手のテラスタルを消費させる
  • 構築内に多くの行動保証を入れることで、相手にテラスタルを使われたとしても行動できる回数を確保する

の2つを思いつきこれらの要素を満たすポケモンを捜した。

結果、行動保証を確保しながら高速・広範囲で圧力を掛けられる襷パオジアンを初手に出すことを軸に据えて構築を組んでいった。

パオジアン:第1の行動保証。初手出し要因。

コノヨザル:パオジアンの上をとってくるツツミに有利を取りつつ、パオジアンミラーに対して初手出しができる枠。挑発による展開阻止・ステロ撒き・見かけ上の催眠対策が役割。

ロトム:地面の一貫が切れるヘイラッシャ対策枠。環境に多いカイリューに対して安定して一定以上の削りをしてくれることを評価して眼鏡型で採用。

ミミッキュ第2の行動保証。突破しづらい甘えるハバカミに対して影打ちで上から縛れることを評価して採用。初手以外でも高い対面性能を発揮してくれる。

カイリュー第3の行動保証。上記4体で辛いスカーフイーユイに後出しができる。パーティー内に勝ち筋を増やしてくれることを期待して竜舞型で採用。

テツノドクガ:上記5 体で受け出しにくいカミサフゴに対して後出しができ、キョジオーンを始めとした受けポケモンに強く出ることができる水テラス身代わりドクガを採用。

 

個体紹介

パオジアン@気合いの襷

  • ラスタル:ゴースト
  • 特性:わざわいのつるぎ
  • 実数値:155-189(252)-101(4)-×(↓)-85-205(252↑)
  • 技構成:氷柱落とし/噛み砕く/不意打ち/聖なる剣

この構築の軸となるポケモンであり、まずこのポケモンを選出できるかを第一に考えるのがこの構築の基本。初手投げを想定しているポケモンのため、2番手以降で選出するのは相手にステロ撒きがいない場合のみ。

ミラーがそれなりに発生するので最速個体を採用。技構成は範囲をとって悪/氷/格闘の安定打点技を採用し、先制技にはツツミに強く出でるために不意打ちを採用。

テラスタイプはゴースト。悪・氷テラスによる火力補強が欲しくなる場面も多々あったが、パーティコンセプト上このポケモンに積極的にテラスタルを切りたくなかったので、カイリューの神速透かしを意識した受けのゴーストを採用。

基本的には対面と相手の裏を見ながら一貫する技を打つように立ち回るが、初手パオジアンミラーだけは氷柱針から入るようにしている。(この構築に初手出しされるパオジアンは9割以上がコノヨザルに打点を持っている妖テラス or 霊テラス個体なので、結構な確率でテラスを打ってくるし、最悪3割怯みの勝ち筋も拾えるので。)

皆が散々言っていることが、どんな状況でも3割怯みの勝ち筋を生み出してくれる理不尽ポケモン。自分も3割怯みで何回も負け試合をひっくり返したし、逆に相手のパオジアンにひっくり返されたりした。個人的にはこの環境を荒らしている諸悪の根源だと思っている。

コノヨザル@オボンの実

  • ラスタル:鋼
  • 特性:負けん気
  • 実数値:217(252)-135-132(156↑)-×(↓)-110-123(100)
    • S:準速キノガッサ抜き
    • H-B:残り(意地パオジアンの抜群テラバーストを確定耐え、意地パオジアンのつらら落としをほぼ2耐え)
  • 技構成:ふんどのこぶし/ドレインパンチ/挑発/ステルスロック

最低限のSを確保して、それ以外の努力を耐久に回すことで行動回数を確保できるようにした調整。前期は割と動かしやすかったのだが、今期は妖テラスパオジアンや眼鏡サーフゴーみたいなポケモンが増えた為、かなり動かしにくくなった印象。

また、前期は低速サイクルを崩す為にビルド型にしていたが、ドクガの方が適任であることの気づいたので、無難にアドが稼げるステロの方が強いと考え変更。

ラスタルは鋼。当初は炎を採用していたが、ツツミに一貫を取られるのが辛かったので鋼に変更。やけど耐性がなくなると鬼火ガモス・ウインディが厳しくなるが、ある程度は水テラスドクガでカバーできると判断。

当初は「コノヨザル入れておけばガッサは出てこんやろ」という甘い考えでパオジアン意識の精神力個体を採用していたが、役割対象であるパオジアンが殆どテラバーストを打ってくるので、威嚇持ちのウインディギャラドスに強く出れる負けん気に変更。ただ、発動機会があまりなかったので素直にやる気でも良かったかもしれない。(ガッサもアラブルタケもぼちぼち選出されるので。)

シーズン終盤に環境にあってないなと思いつつも、代わりが思いつかなかったので使い続けたポケモン。来季も同じ構築を使うとすれば、おそらくこのポケモンが改善点となる。

ウォッシュロトム@拘り眼鏡

テンプレ眼鏡ミトム。前期は鬼火イカサマ型を使っていたが、ゴツメカイリューに対して何もできなかったため、どんな型のカイリューに対しても安定して削りを入れられる眼鏡型で採用。

努力値は適当にHCぶっぱにしたが、耐久が欲しいと思う場面がいくつかあったので、火力を削って耐久に回した方が良いかもしれない。

環境にサーフゴーが多い都合上、基本的にトリックは使わずに立ち回ることを意識。トリックを使うのは対受け構築 or サーフゴーがいないことが確認できた後だけ。

ミミッキュ@命の珠

  • ラスタル:ゴースト
  • 特性:化けの皮
  • 実数値:131(4)-156(252↑)-100-×↓-125-148(252)
  • 技構成:シャドークロー/じゃれつく/影打ち/剣の舞

構築全体で重い甘えるハバカミを影打ちで縛りつつ、パオジアンに対面有利をとってくる、コノヨザル・テツノカイナにも有利が取れるポケモン

技構成はテンプレ剣舞型だが、記憶の限り2,3回しか剣舞を押していないので、呪いの方が良かったかもしれない。

「対面が強いポケモンといえばミミッキュだろ!」という雑な考えで採用したが、期待通りに雑に強かった。特に現環境ではカイリュー・サフゴ・ディンルーに対して対面有利が取れるのがとても偉い。

カイリュー@食べ残し

  • ラスタル:ノーマル
  • 特性:マルチスケイル
  • 実数値:197(244)-192(164↑)-116(4)-×(↓)-123(28)-109(68)
    • A:テラス神速でテツノツツミを確定2発
    •       ステロ & A+1テラス神速でテツノツツミを高乱数1発(93.75%)
    • SS+1 で最速ミミッキュ抜き
    • H:奇数の最大値
    • B,D:残り(対イーユイ意識でDに多めに配分)
  • 技構成:神速/地震/アンコール/龍の舞

耐久に厚めに振った竜舞カイリュー

技構成についてはテンプレの神速/地震に加えて、構築が対面構築に寄っている都合上、羽休めで粘るより自力で起点を作って積むのが強いと考え、アンコール/龍の舞を採用。

行動保証の観点だと、厚底ブーツの方が良かったが

  • コノヨザルに挑発があるためステロ展開に対しては多少の耐性があること
  • ステロ+イーユイの並びが環境に少ないこと
  • 羽休めを持っていない都合上、HP管理をできる手段が欲しかったこと

ことから、厚底ブーツではなく残飯で採用。

結果的におそらく正解。パオジアンを上から縛ってくるスカーフポケに後出しつつ、竜舞しながらHPを回復をしたり、渦カイリューに対してアンコで縛りつつ竜舞の起点にすることができた。

テツノドクガ@ブーストエナジー

  • ラスタル:水
  • 性格:控えめ
  • 特性:クォークチャージ
  • 実数値:159(28)-×(↓)-101(164)-211(252↑)-131(4)-138(60)
    • H:8n-1 (宿木意識)
    • H-B:陽気パオジアンの珠噛み砕くを確定耐え
    • S:準速サーフゴー抜き抜き
  • 技構成:炎の舞/ヘドロウェーブ/テラバースト/身代わり

 

この構築のMVP。身代わりで数々の塩漬けとあくびを透かすことで勝利を導いてくれた神ポケ。

最低限のS振りで汎用性を維持しつつ、それ以外の努力値をBCに振った型。ドオーやステロで削れたカイリューへのダメージを意識してC特化にしている。また、甘えるハバカミやチオンジェンに後出しする都合上、痛み分け/宿木の種を受ける場面が多くHPの多さがデメリットになると考えた為、なるべくHPが低くなるように調整。

テラスの依存度が高いポケモンなので、このポケモンを出す時は選出段階から誰にテラスを切るかを考える必要。

ちなみに、A個体値下げただけ身代わりが一致イカサマを耐える確率が上がるので、頑張れる人はA0 or A1個体を粘った方がいいです。自分はA8個体を使っていたので、確定で身代わりが壊れます。

 

○選出パターン

ギミック構築ではないので決まった選出はないが、よくある選出パターンを挙げていく。また、どの選出においてもドクガ・カイリューのテラス優先度が高め。

①基本選出

+ (or) + ( or  )

コンセプト通りの基本選出。たぶんこの選出パターンが一番多い。

相手にステロ撒きがいる場合は、カイリューよりミミッキュを優先的に選出する。

②対面選出

+ +

パワーは高いが柔軟性がないので、このあまり選出はしない。

③対受け構築

+ +

コノヨザルとミトムでサイクルしつつステロで削り、最終的にドクガで受けを壊す。

④対ミミッキュ入り

+ or + ラス1

(テラス前提) + 残り2体

後述するがこの構築は初手ミミッキュが苦手なので、ボルチェンで皮を剥がしてから裏に繋ぐか、コノヨザルでテラスを切るかのどちらかで対応する。

どうしても上記の選出ができない場合は、ミミッキュが初手に出てこないように祈る。

 

苦手とするポケモン

ヘイラッシャ

パーティの4/6が物理アタッカーかつ、ドクガもテラスを切らないと勝てない。相手視点も重いのがバレバレなので、ほぼ100%ヘイラッシャを選出される。なので、こちらもヘイラッシャ入りの構築については必ずミトムを選出するようにしていた。

 

キョジオーン

ヘイラッシャと比べるとだいぶマシだが、構築が物理に寄っているため突破するのがやや大変。また、特殊高火力枠であるミトムに塩漬けがぶっ刺さるので迂闊に後出しできないのもマイナスポイント。

 

チオンジェン

ドクガの選出を強要されるので選出の幅が狭まる。逆にうまくドクガと対面させることができれば高確率で崩すことはできるので、立ち回りさえ気をつければめちゃくちゃ重い相手というわけではない。

ミミッキュ

テラス抜きでミミッキュにタイマン勝てるポケモンがいない。こちらも相手視点で重いのがわかるので、ヘイラッシャほどではないが高確率で選出される。

 

○終わりに

今回はずっと目標にしていた最終3桁を達成することができ、それなりに完成度が高い構築も組めたとかなり満足しています。

完全にたらればの話ですが、最終日に3桁から落ちることを恐れて途中で潜るのやめてしまったですが、調子は良かったのでもう少し順位を上げられたかもしれないと考えています。(目標である3桁到達は達成したので後悔はしていません。)

この構築の改善点としては、コノヨザルの枠になります。上にも書きましたが、現環境ではテラス無しでコノヨザルの行動保証を確保するのが難しいと感じており、ディンルーみたいな高耐久ポケモンの方が良いのでは?と考えています。また、コノヨザルの役割対象である受け構築が現状ではあまり多くはないこと・ドクガとミトムの2体でも受け崩しはある程度できることから、もっと汎用的なポケモンを入れてやるのも選択肢の一つだと思います。

 

最後に、来季はこの構築をブラッシュアップして更に高い順位を目指す!...と言いたいところですが、WCSに現地参加する予定なので、観戦のためにダブルに少し手を出してみたいなーと思っています。後はシングルに少し飽きが来ている部分もあるので、パルデア図鑑埋めたりヒスイ地方に帰ったりして、純粋にポケモンというコンテンツを楽むというのもアリだと思っています。

まあ、結局のところ来月末にならないと何やっているかわかりませんねw